アルスターとほぼ重なるが、アルスターは北アイルランド全域のほかに、アイルランド共和国のキャバン、ドニゴール、モナハン3県を含むより広い地域をさす。
北アイルランドはアントリム、アーマ、ロンドンデリー、ダウン、ファーマナ、タイロンの6県と、ベルファスト、ロンドンデリーの2特別市からなっていたが、地方制度改革が行われ、1996年以降は26の行政地区に再編された。
17世紀の初頭以降、グレート・ブリテン島からプロテスタントによるいわゆる「アルスター植民」が行われ、アイルランドのカトリック系住民と対立した。
アルスターのうち、現在アイルランド共和国に所属する前記の3県は1922年に分離して共和国に編入された。
北アイルランドのベルファストで商人の家庭に生まれる。
生地で教育を受けたのち、グラスゴーとパリで化学を、ダブリンとエジンバラで医学を学び、1835年エジンバラ大学で医学博士の学位を得た。
その後ベルファストで開業医となった。
42年に結婚し、その3年後ベルファスト大学クィーンズカレッジの副学長となり、また49年から79年まで化学教授の席にあった。
49年には王立協会会員に選出された。彼の研究は、金属の不動態に始まるが、その後、中和熱などの熱化学、オゾンの分子構成の研究を経て、61年以後、気体の状態変化に関する実験的研究に移った。
この研究は69年の論文「物質の気態および液態の連続性について」で集約された。
彼は、気体を種々の一定温度のもとで圧縮した場合、ある温度以上では気体は液化せずに気体状態を持続することを、炭酸ガス、酸化窒素、アンモニアなどについてみいだし、この温度を臨界温度と名づけた。
臨界状態の発見を伴った彼の気体の相変化に関する包括的研究は、その後のファン・デル・ワールスによる状態方程式の理論、ギブズの相平衡の理論、永久気体の液化の実現などに重要な契機を与えることになった。
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